宝塚歌劇団は日本女性の魅力を
世界に情報発信してほしい。
宝塚歌劇団 100周年 (当時)
2014年6月 初版
2018年7月 再掲載
宝塚歌劇団 女の園
還暦を過ぎた男性が、2014年に、
初めて観劇をしました。
勤務時代は東京・日比谷に頻繁に用事があり、
帝国ホテル前の東京宝塚劇場(旧劇場)の周囲は、女性ばっかりで異様な雰囲気でした。
(東京宝塚劇場の上には「日劇ミュージックホールがありました。)
東京帝国ホテルは、日本に影響がある世界的な外国人の実力者が集う場所です。
東京タワーの下とともに、世界支配層の日本の拠点です。
力による世界支配、物と金を独占する。
そのような野暮(=アホ)なことはやめて、
美しい自然の中で、美女とともに楽しく生きる。
世界平和、八紘一宇、和のよる世界の一体化。
私は日本文化とか、日本女性の魅力とかの紹介こそ、
人種・民族・宗教を超越した
相互理解の礎になると思います。
写真・映像こそ世界の共通語だと思います。
世界を裏で動かしているのは、
特定のファミリーだけでなく、
おそらく(未婚の)男性集団と思われ、
日本女性の魅力によって、
日本人が好きになるでしょう。
(この部分は2018年追記)
男は、近寄ってはいけない、入ってはいけない。
誤って女性専用車に乗ってしまったような気まずい雰囲気になるのでは、と恐れていました。
京都旅行中に「宝塚100周年」とのテレビ放送があり、手塚治虫の生誕地、宝塚歌劇団の本拠地に、阪急電車にのって行ってみました。
駅を降りると大劇場までの遊歩道の桜が満開。
夕方なので閉まる直前であり、明日は休園日とのことで、本拠地の見学だけをして、東京に戻りました。
後年の別の機会に、宝塚歌劇団の鑑賞とあわせて、池田の阪急文庫へ行き、小林一三先生、阪急、宝塚歌劇団、東宝について学びました。
その後チケットを買おうとしたのですが、ほとんど完売。
東京宝塚劇場月組公演 100周年公演
「宝塚をどり」「花誌集100!!」などは、
全期日でわずか3日間、数席づつ残っていて、
S席2階を購入。
そのときに初めて宝塚歌劇団は日本の踊りもやるのだと知りました。
東京でラインダンスというと、日劇ダンシングチームとか、SKD(国際劇場でやっていた松竹歌劇団)という認識でしたが、宝塚歌劇団は今でもやっていて、かなりうまいと感心しました。
東急シアターオーブの「太陽伝」も、わずか1日残っていたので、こちらも最後の数席から購入しました。
滑り込みセーフです。どちらも翌日では間に合わなかったと思われます。
どちらも最後部ですが、結果的に、予想以上に全体を見やすい席で、高倍率双眼鏡で、人物はよく見えました。
私の回を含めて9回のみの100人のラインダンスもあり、まさしく残り物には福がありました。
東急のシアターオーブと東京宝塚劇場の両方で、2日づれぐらいで、ほぼ同時に観劇しました。
気まずい雰囲気は全くなく、男性でも宝塚観劇が楽しめますした。
確かに男性は少ないものの、スーツを着て行ったこともあってか、両隣の女性から親切に、宝塚について教えてもらいました。
日本舞踊や「をどり」については、私のほうが詳しかったので、教えてあげました。
ラフな服装の女性もいましたが、男性はジャケットにノーネクタイぐらいが無難と思いました。
東急シアターオーブは、「太陽王」フランスのルイ14世の物語です。
星組公演で、物語、演出ともしっかりしています。
宝塚のトップスターを始めとする主要キャストは、
綺麗だし、ダンスがうまいし、歌も素晴らしい。
女性が夢中になるのがわかりました。
たまたま中学校の後輩が主要キャストで出演、TOP一歩手前まで行ったのですが、惜しくもTOPにはなれませんでした。
宝塚歌劇団はTOP中心で、見ていても、TOPは歌いっぱなし、踊りっぱなしで、能力、体力、本当にたいへんだと思います。
大学の付属高校の後輩がトップ娘役で出演していました。
現在は二人とも退団しました。
2019年になりTOP娘役の高校同級生であった男役は退団発表。
新人公演の主役やCM出演など頑張っていたのですが・・・
TOP集団の競争は厳しいのか?
有名人の孫、親は宝塚に当初は反対していた。
芸能界に人脈がある学園なので、宝塚を卒業して、
別の世界で活躍できるでしょう。
東京宝塚劇場での100周年の記念公演は、
すばらしかったです。
月組80名弱に加えて、第100期生の約40人、合計100人以上が舞台に出演します。
さらに交代で、他の組のトップ男役・トップ娘役が「花誌集100!!」に出演します。
東京宝塚劇場の2階のS席の後の方、そこしかチケットが残っていませんでした。
観劇してみると、全体を見るには
2階の中央あたりがよく見えます。
宝塚の大階段、上部は2階席に近い高さです。
1階の前の方は、オーケストラボックスが有り、その背後がステージですから、主役などの演技は間近で見れるのですが、全体像は見にくいと思われます。
「宝塚をどり」は「都をどり」に似ています。
外国人は2017年~2018年現在は「都をどり」「京おどり」「北野をどり」「鴨川をどり」のほうが多いと思います。
祇園甲部が歌舞練場で公演した2016年は黒塗りのハイヤーが何台も止まっていました。
2017年~2018年は北白川の春秋座の公演で、VIPらしき人は減少。2019年の都をどりは南座で開催します。
(2018年追記)
宝塚歌劇団は女性客が圧倒的に多く、100周年以後は若い世代が増加しています。
最近は関西のときに宝塚大劇場で空席があれば鑑賞しています。
東京宝塚劇場の状況はわかりません。
2018年京都大阪地震以後、関西出張を自粛。関東も危ない。
(2018年追記)
100人以上で踊るときは圧巻です。
今回、初舞台の100期生、全員揃い、交代で口上を述べ、
初々しくて可愛かったです。
植田先生の作・演出で、花柳流の家元などが振り付けしています。
宝塚歌劇団はオーケストラにあわせて踊る「新日本舞踊」です。
見事なをどりですが、国立劇場や京都の五花街のをどりと比較して、
あえて厳しく述べれば、
日本の美しい風景の描写や季節感の表現、
踊りながら女としての色気の出し方などを、
もうちょっと強調していただければもっと良かったと思います。
和太鼓や、郷土の祭りの紹介など、
レビューのような盛り上がりの演出が可能と思います。
京都の花街の「をどり」は三味線、鼓など和楽器にあわせて踊ります。
「センチュリー号の航海日誌」については、短編であるので、
ストーリーが途中で飛躍しすぎており、今一歩の感がありました。
「花誌集100!!」は
極めて見事なレビューです。
戦前の最も人気のあった花誌集を現代的にアレンジして再現するだけでなく、
ブロードウェイの振付師を招聘して、演出を強化したようです。
舞台に100人以上が出演し、踊り、歌うレビューは圧巻でした。
私が見た回を含めて、9回だけ、「100本のバラ」と題して、100人のロケットガールズが激しく踊ります。100人のラインダンスを始めてみました。
綺羅びやかな舞台照明、きれいな衣装、素敵な踊りと歌、
日々のことを忘れて、夢の世界を楽しめます。
会場内は盛り上がって手拍子、
私も気がついてみれば一緒に手拍子をしていました。
レビューについては、男性が観ても、女性以上に楽しめる内容です。
美しい女性を観て、目の保養になりますし、若い元気をもらえます。
宝塚歌劇団にとっても、
団員一人ひとりの退団後の人生にとっても、
90%~95%が女性で、5~10%が男性という状態ではなく、
社会的影響力がある男性観客にむいた内容により、男性客も増やしたほうが得策と思います。
洋物歌劇中心というのもわかりますが、
劇団四季もありますので、
宝塚の場合は和物もやる、
翻訳・コピーではなく、
日本の文化に基づくオリジナルものを重視して、
海外にも羽ばたいていただきたいと思います。
宝塚は紋付き袴の正装、
金剛石の教え、
すべてに順番がはっきりしており、
年功序列にプラスした基準がはっきりした
成績・成果主義の劇団内秩序。
とかく洋物の作品が目立ちますが、
きわめて日本的な集団と理解しました。
トップスターの美貌と体力、ダンスのうまさ、
歌唱力には、感服しました。
男性も含めて宝塚歌劇団の素晴らしさが認識されるようになるでしょう。
日本だけでなく、外国でも宝塚歌劇団が評価されると思いますが、
外国では、洋物と和物とレビューをバランスよく公演するとよいと考えました。
日本および日本人を海外で理解してもらうためには、映画とか演劇とかで楽しみながら鑑賞をしていただくのがよいでしょう。
文章よりも写真映像、さらには演劇によれば、一目瞭然です。
宝塚は女性だけでなく、男性にも喜んでいただける内容であると思います。
東京では世界の知識人や富裕層男性たちを、
おもてなしをする場所がなくなってしまいました。
観客の期待にあわせつつ、
海外公演や海外の観光客のおもてなしを視野に入れて、
日本物をいかに盛り上げるか、
男性から見れば娘役の方に魅力を感じるので、
そのへんのバランスを、
いかに移していくかが課題でしょう。
京都の五花街については、2012~14年頃は危機的でしたが、現在は賑わいを取り戻しています。
京都については、花魁太夫が復活、京都はもう大丈夫です。
東京の方が問題、東京でも日本の文化を取り戻していきましょう。